Q 休職期間満了をもって退職させる場合にどのような点が問題になりますか。


就業規則に休職期間の規定がある場合、休職期間満了をもって自然退職とする規定も通常設けられていると考えられます。
一般的には解雇事由と異なる条項とされていますが、いずれも業務外の傷病により労務提供が行えないことを理由に労働契約を終了させるものであるため、濫用的な措置として争われるリスクは大差ない可能性があります(解雇であれば労働契約法16条、自然退職であれば同法3条5項)。
そのため、休職期間満了をもって退職させる場合には、休職事由が消滅したのかどうか(一般的には「治癒」とされます。)を会社においても確認しておく必要があります。
一般的に、「治癒」とは、従前の職務を通常の程度に行える健康状態に復したときというとされます。
当事務所の顧問プランでは、このような従業員のメンタルヘルス問題対応サポートを行っております。

menu